前回、日経225入れ替え買いが有効な手法なのか確認してみました。
そこでもう一つの疑問が。除外された銘柄は一時的に下がるがすぐに値段が戻るのではないか?ということで、毎度のガバガバ試算してみました。
過去記事について
参考にしたのは以下の記事です。
入れ替え時に発生する機関投資家の売り買い
入れ替え実施(日経平均株価算出への組み入れ)の前日の大引けに
・採用銘柄:機関投資家による大量の買い注文
・除外銘柄:機関投資家による大量の売り注文
インデックス買い投資法のセオリー
- インデックスの入れ替え銘柄に選ばれた株を発表と同時に購入
- 実施日の前日は株価が動くため、その前日(銘柄によっては前日に利益確定の売りが大量に発生するケースもあるため)またはその前日に利確する。
毎年9月に発表される日経225入れ替え時に株を購入して、機関投資家の売り買いを利用する手法のようです。
実際に過去3年のデータを見てみました。(除外銘柄編)
早速、日経225より除外された銘柄が発表か除外までどのような株価の推移になるかみてみましょう。
2017年: 3865 北越紀州製紙(現 北越コーポレーション)
2018年に今の商号の北越コーポレーションに変更したようです。
日本経済新聞のスマートチャートを利用してみます。
発表翌日:9/6
入れ替え前:9/28
発表翌日から株価下落していますが、その後下落前近くまで戻して、入れ替え前にまた下落です。
インデックス入れ替え後にまた上昇しています。
2017年:6508 明電舎
発表翌日:9/6
入れ替え前:9/28
発表翌日から株価下落していますが、その後、下落前近くまで値段を戻しています。
結局のところ、入れ替え発表時に下落しましたが、9月終わりには下落前以上の株価です。
2018年:5715 古河機械金属
発表翌日から株価下落していますが、その後、下落前近くまで値段を戻しています。
結局のところ、入れ替え発表時に下落しましたが、9月終わりには下落前近くの値段です。
2019年:9618 東京ドーム
発表翌日から株価下落していますが、その後、9月下旬に下落前近くまで値段を戻しています。インデックス入れ替え後は下落しています。
まとめ
簡単にエクセルでまとめてみました。
時期 | 銘柄 | 発表翌日始値 | 入れ替え前終値 | 上昇率 |
---|---|---|---|---|
2017年 | 北越コーポレーション | 683 | 703 | 2.9% |
2017年 | 明電舎 | 363 | 430 | 18.4% |
2018年 | 古河機械金属 | 1550 | 1675 | 8.0% |
2019年 | 東京ドーム | 982 | 1040 | 5.9% |
分かりやすいように、入れ替え発表翌日の始値と入れ替え前終値を比較しました。
過去3年のデータなので母数が少ないですが、いずれもプラスになっています。
採用銘柄でも計算しました。
(以前のものは9月中での高値で比較していますので、この表の数値とは異なります。)
時期 | 銘柄 | 発表翌日始値 | 入れ替え前終値 | 上昇率 |
---|---|---|---|---|
2017年 | リクルートHD | 2313 | 2437 | 5.3% |
2017年 | 日本郵政 | 1346 | 1329 | -1.2% |
2018年 | サイバーエージェント | 6060 | 6050 | -0.2% |
2019年 | エムスリー | 2441 | 2602 | 6.5% |
こちらは採用銘柄の発表翌日の高値と9月内での高値の比較です。
時期 | 銘柄 | 発表翌日高値 | 入れ替え前高値 | 上昇率 |
---|---|---|---|---|
2017年 | リクルートHD | 2355 | 2535 | 7.60% |
2017年 | 日本郵政 | 1362 | 1443 | 5.90% |
2018年 | サイバーエージェント | 6100 | 6550 | 6.50% |
2019年 | エムスリー | 2503 | 2630 | 5.0% |
上記のデータより今年は以下の方法で売買しようと思います。
・採用銘柄は発表の2~3日後に購入し、買値から5〜6%上昇したら売る。
・除外銘柄は発表翌日から次の日までに購入して、入れ替えの前々日から前日には売る。
これを見ると除外銘柄にウエイトを大きくした方が利益が出そうな気がします。
ただ今年はCOVID19の影響もあるので、通年通り行くとは限らないので注意深くチャート見ながら考えたいです。
なので、おそらく100株多くて200株購入かなと思います。
ここは9月のノーポジ資金との兼ね合いによります。
入れ替え銘柄の発表が楽しみですね。
おしまい